国家資格「無人航空機操縦者技能証明」をお持ちの方に朗報です!
DJI Mini 4 Proが日本の第二種型式認証を取得しました!
1. そもそも「型式認証」とは?
「型式認証」とは、ドローンの各機種(モデル)の性能において、国が定める安全基準を満たしていることを認証するものです。
型式認証を取得していると「機体認証」を受ける際の手続きや添付資料が大幅に簡略化されますので、一般のドローンユーザーでも機体認証を容易に受けることができるようになります。
2. 機体認証を受けるメリット
機体認証を受けたドローンを、技能証明(一等もしくは二等の国家資格)を持った人が飛行をさせる場合、立入管理措置を行う25kg未満のドローンの飛行であれば、下記の特定飛行において国土交通省の許可承認を取得せずに行うことができます。
- 人口集中地区(DID)での飛行
- 夜間飛行
- 目視外飛行
- 第三者の人または物件から30m未満の飛行
これらの特定飛行が技能証明を持っていれば、申請不要に!(※1)
特定飛行の種類 | これまで | 機体認証+技能証明あり |
---|---|---|
人口集中地区での飛行 | 許可承認申請が必要 | 申請不要 |
人・物件と30m未満の飛行 | 許可承認申請が必要 | 申請不要 |
夜間飛行 | 許可承認申請が必要 | 限定解除があれば申請不要 |
目視外飛行 | 許可承認申請が必要 | 限定解除があれば申請不要 |
これにより、趣味でドローンを飛ばしたい方や、申請の手間を減らしたい方にとって非常に大きなメリットとなります。
※1 夜間・目視外飛行には、一等・二等ともにそれぞれの限定解除が必要です。
3. 機体認証を受けるための手続き
- DJI正規代理店で機体を購入する
- 機体登録・リモートIDを機体に書く(詳細は次項をご覧ください)
-
ドローン情報基盤システム(DIPS2.0)で機体認証を申請(上記2.から1か月以内)
※申請の際、検査機関の希望は「日本海事協会」を選択してください。 - 日本海事協会へ検査申し込み・手数料を納入する
- 検査合格後、国土交通省から機体認証書を発行されます
手続きの詳細については、日本海事協会公式の申請ガイドをご覧ください。
■機体登録・リモートID書き込みについて
入力時間は約15分、最短1開庁日で完了します。
※パソコン、スマートフォン(マイナポータルアプリをインストール済み)およびマイナンバーカードを用いて手続きする場合。
審査が混雑していたり、申請の修正が必要な場合は完了まで数日かかります。
登録及びリモートID書き込みの詳細については、こちらのDJI公式(PDF)へアクセスしてください。
機体登録時の重要な注意事項が事項が記載されています。
機体登録時の注意事項
- これまで、ドローン情報基盤システム2.0(DIPS2.0)における機体登録手続きでは、 製造者名として「DJI」を選択いただいておりましたが、型式認証を受けた機体を登録 する際には、製造者名として「DJI JAPAN株式会社」を選択してください。
- その後、型式名として「DJI Mini 4 Pro【DJI式DJI Mini 4 Pro型】」を選択してください。
誤って製造者名に「DJI」、型式名に「DJI Mini 4 Pro」を選択して登録してしまうと、 DIPS2.0において型式認証を取得していない機体として扱われ、機体認証を受けることが できなくなります。
4. 機体認証を受けた後に守らなければいけないこと
- 特定飛行(飛行許可・承認が免除される場合を含みます)を実施する場合、ドローン情報 基盤システム(DIPS2.0)で「飛行計画の通報」を行ってください。
- 「無人航空機飛行規程」(DJIが配布)に従って機体を運用してください。
- 「無人航空機整備手順書」(DJIが配布)に従って点検整備を実施してください。
- 「飛行日誌」(国土交通省所定の様式でユーザーが作成)を記録※してください。
「飛行日誌」に記録する事項
|
※「飛行日誌」の記録は特定飛行を行う場合のみ義務となっていますが、機体認証を受けた後は、特定飛行か否かに関わらず全て記録してください。記録内容が不十分な場合、機体認証を更新できなくなる可能性があります。「飛行日誌」の詳細や記入例については、以下の国土交通省公式資料をご確認ください。
>無人航空機の飛行日誌の取扱いに関するガイドライン(PDF)
>【日常点検記録】【点検整備記録】国土交通省公式 Word様式
5. 型式認証機体の見分け方
DJI Mini 4 Pro(型式認証モデル)には、機体裏面に銘板が取り付けられています。
この銘板には:
- 型式名
- 型式認証番号
- 製造番号
などが記載されており、ひと目で型式認証モデルかどうかを確認できます。
6. よくあるご質問(FAQ)
Q. これまでのモデルとの違いは?
→
スペック(飛行時間・撮影性能等)は同一です。違いは「型式認証の有無」のみとなります。
Q. すでにMini 4 Proを持っていますが、型式認証は取れますか?
→
残念ながら既存のMini 4 Proに型式認証を行うことはできません。型式認証を取得するには、新たに「型式認証モデル」を購入する必要があります。
Q. 技能証明を持っていれば、型式認証モデルを購入するだけで許可承認申請不要になりますか?
→ユーザー様ご自身で機体認証を取得する必要があります。型式認証のみでは申請不要になりませんので、十分ご注意ください。
Q. アクセサリーに互換性はありますか?
→はい、互換性があります。ただし、下記のアクセサリー以外を使用する際には別途、特定飛行の許可承認申請が必要になります。
-
バッテリー:
・DJI Mini 4 Pro インテリジェントフライトバッテリー
・DJI Mini 4 Pro / Mini 3シリーズ インテリジェントフライトバッテリー Plus -
送信機:
・DJI RC 2
・DJI RC-N2 -
その他の対応アクセサリー:
・360°プロペラガード(DJI Mini 4 Pro)
・広角レンズ
・NDフィルター
5. 最後に
ドローン操縦の国家資格を持っている人にとって、DJI Mini 4 Pro(型式認証モデル)が出るのは非常に嬉しいニュースです。
これまで手間のかかっていた申請手続きが簡素化され、より自由に、そして気軽にドローンを飛ばせるようになります。
製品のさらなる詳細や発売時期などの最新情報は、入り次第SNS等でお知らせいたしますので、どうぞ楽しみにお待ちください!
>DJI Mini 4 Pro(型式認証モデル)ご購入はこちら
本記事の内容はDJI公式の下記資料にも記載されています。