DJI Terra Flagshipに新しく追加された3Dガウススプラッティングについて解説していきます。
■ガウススプラッティングとは?
3Dガウススプラッティングとは従来の3Dメッシュモデルと違い、スプラットと呼ばれる楕円体の点から構成されるデータとなります。
「スプラット = 点を小さな面や体積として描画する手法」、
「ガウススプラット = ガウス分布を使って点群をなめらかに繋ぐ最新の3D表現技術」となります。
楕円形の点(スプラット)は以下のパラメータ情報を持っています。
・X, Y, Z
位置を記述する
・Rot 0,1,2,3
回転角度を記述する
・Scale 0,1,2
スケーリングサイズを記述する
・F_dc 0,1,2
照明が変化したときの色を記述する
・Opacity
透明度を記述する
■従来の3Dメッシュとの違い
| 項目 | 従来の3Dモデル(メッシュ等) | 3Dガウススプラッティング |
|---|---|---|
| データ構造 | 点群をポリゴン(三角形)で結んでメッシュ化 | 各点をガウス分布(やわらかい楕円形)として表現 |
| 見え方 | 幾何学的に明確な形を表現できる | 滑らかで自然な質感を表現できる |
| 水面・透明表現 | 幾何的な形状表現に適する | 反射や透明感をより豊かに表現可能 |
| 編集・加工 | CAD的な編集や正確な形状設計に適する | 写実的な再現やビジュアル重視の可視化に適する |
| 用途 | 建築、測量、解析など「正確な形」が求められる場面 | XR/VR、文化財保存、水面や複雑形状のリアルな再現 |
■パソコンのスペックについて
最小構成::Windows 10/Windows 11、32GB以上のRAM、または4GB以上のNVIDIAグラフィックメモリ。
※グラフィックメモリが6GBを超える場合、再構築速度は約30%改善されます。
※推奨のグラフィックメモリは8GB以上となります。
※3Dガウススプラッティングはグラフィックボードに依存するため、高性能なグラフィックボードを使用することを推奨します。
■推奨の飛行方法
・構造物を取得する場合
ターゲットとする構造物に撮影していない個所がないように撮影することが望ましいです。
DJI Matrice 4シリーズ、DJI Matrice 4Dシリーズ、Matrice 400に対応しております、「スマート3Dキャプチャ機能」の使用がおすすめとなります。機能については公式動画よりご確認ください。
■3Dガウススプラッティングが得意とする表現
3Dガウススプラッティングは樹木や水などの自然物の表現に長けています。また、従来の3Dメッシュでは構築の難しい細い線についても得意としています。逆に自然物が少なく構造物がや岩などの場合は3Dメッシュのほうが表現がシャープになります。ガウススプラットは楕円体の点の重なりで表現しているため、見え方が滑らかになりますが、シャープな表現が必要な場合は3Dメッシュのモデルを推奨します。また、かなり接近してモデルを確認する場合、3Dガウススプラッティングモデルよりも3Dメッシュモデルのほうがきれいな表現になります。
・水、透明部分の表現
3Dメッシュだとメッシュがうまく構築できず、穴が開いてしまったり、盛り上がったりと構築が難しかった部分が3Dガウスだとより自然に表現できるようになりました。
・電線やフェンスなど細い構造物の表現
3Dメッシュで構築が難しい細いものに関して、表現が得意なため、画像を比較すると3Dガウススプラッティングにはフェンスの構造がしっかり確認できます。
・樹木や葉っぱなどの自然物の表現
3Dメッシュだと樹木など不自然な面が構築されてしまいますが、3Dガウスでは影として表現され、より自然な見え方をしています。