Phase One P3 Payloadのファームウェアアップデートでは『HDMI MODULE』『P3 BOX』『P3 GIMBAL』の3点のアップデートを行います。
事前準備
作業を開始する前に、以下の項目を確認してください。
〇必要なもの
・WindowsPC
・付属のUSB-Cケーブルと付属の変換アダプター
・ドローン(Matrice350/Matrice300)、ジンバルカメラセット
〇ダウンロードが必要なもの
・最新のGremsyUploaderソフトウェア
・最新のファームウェアファイル(以下URLよりダウンロード)
https://www.phaseone.com/cameras-jp/
〇注意事項
・作業は安定した場所、安定したネット環境の下で行う
・PCの電源確保とデバイスのバッテリー残量確認
・ネジなどのパーツを紛失しないよう、トレイなどで管理する
・使用するデバイスやアクセサリーを正しく接続する
・PCは必要なソフトやアプリを全画面で表示し、見やすい状態で操作する
・作業の前後に余裕を持ったスケジュールを立て、焦らない環境を整える
手順1:HDMI MODULEのアップデート
1:モジュールの取り外し
ジンバルフレームの上部バーで、HDMIモジュールケーブルをPORT 2に固定しているネジを外し、HDMIモジュールケーブルを外します。次にHDMIモジュールをカメラ本体に固定しているネジを外します。最後にHDMIモジュールをカメラのHDMIポートから引き抜いて外します。
2:PCに接続
GremsyUploaderを開き、右側のHDMI Moduleタブを選択します。「DETECT」を押して、デバイスの検索を開始します。この検索は、デバイスが接続されるか、ユーザーが「CANCEL」を選択すると停止します。HDMIモジュールのBOOTボタンを長押ししながらUSB-CコネクタをPCに接続します。デバイスは1秒後に検出されます。Device connectedと出たら、「NEXT」で進みます。
3:ファームウェアの選択
「OPEN」をクリックし、アップデート用ファームウェアを選択します。ファイルはデスクトップ以外のフォルダ内に保存してください。また、パスにスペースが含まれないよう注意してください。
ファームウェアファイルが正しく選択されたら、「NEXT」を押して次のセクションに進む。
4:アップデート実行
すべての準備が整ったら、「FLASH」を押してアップデートを開始します。通常、アップデートには約3~5分かかります。アップデート中、HDMIモジュールに触れず、電源を常にオンにしておき、USBケーブルを安定させておいてください。問題がなければ、以下のダイアログが表示されます。そうでない場合は、USBケーブル、電源、ファームウェアを確認して再度行ってください。
手順2:P3 BOXのアップデート
1:接続準備
ジンバルフレームの上部バーで、LRFケーブルをポート1に固定しているネジを外します。PORT 2からHDMIモジュールケーブルを外します。データAケーブル・データBケーブルのLEMOコネクタを外します。
2:PCに接続
付属のUSBケーブルでPCとPORT1を接続します。GremsyUploaderを開き、右側のP3 BOXタブを選択します。USB-Cケーブルで画面に表示されているPORTとPCを接続してCONNECTを選択します。デバイスが正しく接続されたら、ダイアログがポップアップ表示されます。
3:ファームウェアの選択
P3 Boxが接続されている場合、GremsyUploaderにTypeとVersionが表示されます。「OPEN」をクリックし、アップデート用ファームウェアを選択します。
ファームウェアファイルが正しく選択されたら、「NEXT」を押して次のセクションに進む。
4:アップデート実行
すべての準備が整ったら、FLASHを押してアップデートを開始します。P3ボックスの新しいファームウェアのアップデートには約1-2分かかります。エラーなしでアップデートが完了すると、『FLASHING DONE SUCCESSFULLY』とダイアログが表示されます。アップデートが成功した後、ジンバルは自動的に再起動します。現在のファームウェアバージョンを確認するために再度GremsyUploaderに接続してください。
アップデート終了後にデータAケーブルとデータBケーブルを再接続します。再接続する際に、AとBを指し間違えないように注意してください。LRFケーブルをPORT1に再接続します。HDMIモジュールケーブルをPORT2に再接続します。
手順3:P3 GIMBALのアップデート
1:接続準備
ジンバルフレームの上部バーで、HDMIモジュールケーブルをPORT 2に固定しているネジを外します。PORT 2からHDMIモジュールケーブルを外します。データAケーブル・データBケーブルのLEMOコネクタを外します。
2:PCに接続
DJI Matrice 300/350 RTKにジンバルを取り付け、機体の電源を入れます。付属のUSBケーブルでPCとPORT2を接続します。USB-Cケーブルで画面に表示されているPORTとPCを接続して「CONNECT」を選択します。デバイスが正しく接続されたら、ダイアログがポップアップ表示されます。
3:ファームウェアの選択
右上にロックボタンが出ることがありますがこの機能は、間違ったデバイスを接続し、間違ったファームウェアをアップデートすることを防ぐ機能です。確認して問題がなければロックボタンをダブルクリックで解除して進めることができます。ロックボタンがない場合はP3BOX同様に進められます。「OPEN」をクリックし、アップデート用ファームウェアを選択します。
ファームウェアファイルが正しく選択されたら、NEXTを押して次のセクションに進みます。
4:アップデート実行
すべての準備が整ったら、「FLASH」を押してアップデートを開始します。P3ジンバルの新しいファームウェアのアップデートには約1-2分かかります。ラーなしでアップデートが完了すると、『FLASHING DONE SUCCESSFULLY』とダイアログが表示されます。アップデートが成功した後、ジンバルは自動的に再起動します。現在のファームウェアバージョンを確認するために再度GremsyUploaderに接続してください。
アップデート終了後にデータAケーブルとデータBケーブルを再接続します。再接続する際に、AとBを指し間違えないように注意してください。LRFケーブルをPORT1に再接続します。HDMIモジュールケーブルをPORT2に再接続します。