DJIからDJI Matrice 300 RTK・DJI Matrice 350 RTK専用の純正スピーカー・サーチライトである
新ペイロード、Zenmuse V1・Zenmuse S1が発表されました。
主に災害現場での救助や捜索、警備で活躍が期待され、
この記事ではシステムファイブのスタッフによる本製品のレビューを、いち早くお届けします。
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商品スペック
Zenmuse V1(スピーカー)
〇詳細スペック
項目 |
内容 |
重量 | 690g±10g |
サイズ | 134mm×119mm×140mm |
消費電力 | 25W |
動作環境温度 | -20℃~40℃ |
保護等級 | IP54 |
可動範囲 | チルト-120°~20° |
最大音量 | 1mで127dB |
有効可聴範囲 | 500m |
オーディオ再生ファイル | MP3 AAC WAV 各ファイル10MB以下でお願いいたします。 |
放送モード | 録音放送 / メディアインポート / テキスト読み上げ機(日本語未対応) |
取り付け方法 | SKYPORT V2 |
対応機種 | DJI Matrice 300 RTK(DJI RC Plusのみ対応)/DJI Matrice 350 RTK |
※Zenmuse V1は2025/05/15現在、リアルタイム放送は対応しておりません。
Zenmuse S1(サーチライト)
〇詳細スペック
項目 |
内容 |
重量 |
760g±10g |
サイズ | 125mm×152mm×171mm |
消費電力 | 4灯時51W / 1灯時17W / 5灯時68W |
動作環境温度 | -20℃~40℃ |
保護等級 | IP54 |
可動範囲 | パン320° / ピッチ-120°~60° |
明るさ | ローモードで100m先で13lux |
視野角度 | 4灯:FOV15度±1 / 13lux@100m 中心:FOV4度±1 / 30lux@100m |
色温度 | 4灯:6500K 中心:7500K |
照射モード | LowBeam(4灯) / HighBeam(中心) / BothBaem(4灯+中心) |
光生物学的安全性評価 | IEC 62471 |
取付方法 | SKYPORT V2 |
対応機種 | DJI Matrice 300 RTK(DJI RC Plusのみ対応)/ DJI Matrice 350 RTK |
操作項目
DJI Pilot 2のカメラビュー内にPSDKアイコンが出るのでタップし、各ペイロードを選択して操作していきます。
表示されるアイコンもわかりやすく、サードパーティー製品を使っていたユーザーでもすぐに使える直感での操作が可能です。
Zenmuse V1
機能 |
ジンバル操作・音声録音ファイル再生・テキスト入力(日本語非対応)可能です。 スピーカーテストをする為に、100ⅿ・50ⅿ離れた場所でスマートフォンの騒音計アプリ使用し、聞こえ方を簡易的に数値化しました。 |
結果 |
100ⅿで76dB・50ⅿで82dB 1ⅿ先でも実験したところ、127dB出ていることもあり「しっかりと聞こえる」という結果になりました。 |
Zenmuse S1
機能 |
ライトのオンオフ・ジンバル操作・ストロボモード・明るさ調整・ライト照射設定(LowBeam(4灯)・HighBeam(中心)・BothBaem(4灯+中心)・テキスト入力(一部機能に制限有)可能です。 |
結果 | LowBeam(51W)・HighBeam(17W)・BothBaem(68W)の出力があるので、日中でもライトの向きが決まればかなり明るく、夜間での照射も期待できそうです。 |
取付例
SKYPORTを採用しているので、既存のペイロードシステムと同じく簡単に取付が可能です。
上部 Zenmuse V1
下部 DJI Zenmuse S1・DJI Zenmuse H30T
上部 Zenmuse V1
下部 DJI Zenmuse P1・Zenmuse S1
上部 DJI Zenmuse P1
下部 DJI Zenmuse H30T・Zenmuse S1
注意:
※デュアル装着や上部装着をする場合、No.10 Dual Gimbal ConnectorとNo.11 Upward Gimbalが必要です。
※No.10 Dual Gimbal Connector使用し、Zenmuse S1とH30シリーズを同時に搭載した場合、マルチジンバル有効時に、ヨー角が40度を超えると、干渉や衝突が発生する可能性があります。機体のヨー角を制御して干渉や衝突を回避してください。
感想
メーカー純正なので、ファームウェアの問題もなく安心して使用できる製品です。
本製品はIP等級が産業機従来製品と同じくらいのIP54で雨天時でも使用可能な製品ですので、火災現場、山岳遭難、水難救助、警備等での活躍が期待されます。
警備でのライトとスピーカーのセキュリティ効果
犯罪者が嫌がる4原則は、「大きな音が鳴る・光で照らされる・人の目につく・時間がかかる」です。
ドローンにはカメラが搭載されており、「人の目」を代替しています。
さらにサーチライトによる「光」、スピーカーによる「音」が追加されることで、セキュリティ面での効果が絶大になります。
1.音声による威嚇・抑止
管理者が離れた場所からドローンを操作し、音声で警告、警備員到着までの時間稼ぎも可能です。
スピーカーで「ドローンによる監視中です」「ここは立ち入り禁止区域です」など音声警告を発することで犯罪の抑止効果が期待されます。建物や設備から離れたところでも音声警告できるのは、ドローンスピーカーの強みとなります。
2.照度アップによる不審者の特定と心理的圧力
サーチライトは移動可能な防犯灯としても機能します。
肉眼では見えにくい対象物の視認性がアップし、ライトアップされることで人や車など色の識別が可能になります。
サーチライトは犯罪者が周囲から見られるリスクを感じやすくなり、不審者にピンスポットを当てることで心理的圧力をかけることになります。
直接照らされなくても、「ここはマズイ」と思わせれば、犯罪の実行率を低減させる効果があります。
災害現場でのライトとスピーカー効果
災害現場では、 今まで人力やカメラを用いて、災害状況の把握や救助者の発見をしてきましたが、人力では時間がかかったり、アクセスが難しい場所もありました。
ドローンにスピーカーを搭載することで、音でのアプローチが可能となり、救助者の安心につながり、また災害状況を周知することも可能になります。
またライトを使用する事により、救助者の発見や、発見場所への指示や避難路の誘導が可能になります。
結果、本製品ではIP保護等級がアップし天候に影響を受けにくく、セキュリティ効果のほかに、停電や災害時など照明設備が使えないときの臨時照明としての利用、高照度が求められる場面での補助照明としても有効活用が見込めます。
お問い合わせ
導入後にちゃんと運用できるか不安、という方も多いのではないでしょうか。
システムファイブでは、導入前のご相談だけでなく、実際にしっかり運用できるまで全国のドローン事業者様と連携して手厚いサポートを提供いたします。
導入のご提案やお見積につきましては、導入後のアフターサポートの観点から貴社に近い弊社販売代理店より、改めてご連絡をさせていただきます。
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